遺品整理士
「遺品整理士」は、一般社団法人 遺品整理士認定協会 が認定する民間資格で、遺品整理業界の健全化とサービス品質の向上を目的に設けられた資格です。
遺品整理業務は、単なる不用品回収とは異なり、
- 故人の思い出を尊重する姿勢
- 法律や廃棄物処理に関する正しい知識
- ご遺族への配慮や心のケア
などが求められます。
これらを体系的に学んでいることを示す資格が「遺品整理士」です。
遺品整理士は、次のような内容を学んでいます。
- 遺品整理の基本理念
・ご遺族の心に寄り添う姿勢
・形見分けや供養のあり方 - 廃棄物処理の知識
・廃棄物処理法
・一般廃棄物と産業廃棄物の違い
・リサイクル・リユースの実務 - 古物営業法
・遺品の買い取りや販売に必要なルール
・古物商許可との関係 - 葬送文化・供養の知識
・仏式・神式・キリスト教など宗教ごとの対応
・お焚き上げ、合同供養の手順 - 実務マナーと現場対応
・ご遺族とのコミュニケーション
・トラブル防止のための契約・見積もりのポイント
遺品整理士の役割とメリット
役割
- 故人の遺品を「整理・仕分け・処分」するだけでなく、
ご遺族の気持ちを尊重しながら作業を進める専門家。
メリット(業者側)
- 信頼性の向上:資格を持つことで、安心して依頼してもらえる。
- 法令遵守:廃棄物や古物商の扱いを正しく行える。
- 差別化:不用品回収業者との差別化を図れる。
メリット(依頼者側)
- 認定協会の倫理規定に基づいた安心のサービスを受けられる。
- 不法投棄や不当な高額請求などのリスクを避けられる。
- 供養や形見分けなど、精神面にも配慮した整理が可能。
注意点
- 「遺品整理士」はあくまで 民間資格 であり、国家資格ではありません。
- 取得していなくても遺品整理業務は可能ですが、資格を持つ業者は業界基準を守っている安心感があります。
- 依頼する際は、遺品整理士の有資格者が在籍しているかどうか確認することが信頼につながります。
