遺品整理と相続財産

2025年9月17日

遺品整理の際に「相続財産」について調べることは、とても重要な作業です。遺品をただ片付けるのではなく、法的に相続対象となる財産や負債を正しく把握する必要があります。主な確認ポイントは以下のとおりです。

🔍 相続財産として調べるべきもの

1. 不動産関連

  • 土地・建物の権利証、登記簿謄本
  • 固定資産税の納税通知書
  • 借地・借家契約書
    ➡ 相続の対象となる不動産を正確に把握し、相続登記が必要になります。

2. 預貯金・金融資産

  • 銀行通帳、キャッシュカード
  • 株式・投資信託・国債などの証券関係書類
  • 生命保険証券や年金関連書類
    ➡ 金融機関ごとに手続きが異なるため、確認と残高証明が必要です。

3. 現金・貴重品

  • 現金(タンス預金など)
  • 貴金属、宝石、骨董品、美術品など
    ➡ 評価額が相続財産に含まれる場合があり、相続税の課税対象になることがあります。

4. 負債・借入

  • 借用書、ローン契約書、クレジットカード明細
  • 未払いの税金や公共料金の請求書
    ➡ マイナスの財産も相続対象になるため、相続放棄や限定承認を検討する材料になります。

5. 事業関係の財産

  • 会社経営者の場合:法人登記、株式、事業用口座
  • 農地や営業許可証など
    ➡ 後継ぎや処分の仕方を早めに検討する必要があります。

6. その他確認しておくもの

  • 遺言書の有無(公正証書遺言、自筆証書遺言など)
  • 相続人関係を確認するための戸籍謄本
  • 各種会員権(ゴルフ会員権など)
  • 損害保険契約や保証契約

✅ ポイント

  • プラスの財産(不動産・預貯金・有価証券など)だけでなく、マイナスの財産(借金や未払い金)も調査対象になります。
  • 遺言書の有無で相続の進め方が大きく変わります。
  • 不要と思える書類も後で重要な証拠になることがあるので、安易に処分しないことが大切です。

💡 遺品整理業者に依頼する際も、こうした財産関連書類は「処分して良いかどうか不明」として必ず保管し、相続人や専門家(弁護士・司法書士・税理士)と相談する流れがおすすめです。

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